相場の大きな流れを読む テクニカル分析の基本 移動平均線とゴールデンクロス

ローソク足にはその時間帯にどんな取引が行われたかがわかる便利なツールですが、大きな流れやトレンドを把握するにはちょっと分かりづらい面があります。今回紹介するのはテクニカル分析の超基本、移動平均線です。

移動平均線とは?

ある一定期間の売買の取引価格の終値を平均化したライン線です。

一定期間とは、トレードのスタイルにより使う時間幅が変わりますが、スイングトレード(日足をみる人)にとっては、5日平均線や10日、20日などの平均線を使うのが一般的です。

5日平均線であれば、当日の終値から4日前の終わり値(5日分)を全部たして5で割った価格がラインの点となります。

デイトレーダーは、5日平均線などの長いスパンの平均線は役にたたないので、5分~30分ほどの移動平均線を使う形になります。

移動平均線を使うとどんなことがわかるか?

平均線は実際の取引価格の推移より大きな流れで捉える指標なので、市場の大きなトレンドを予測するのに役立ちます。
実際の価格と平均線が大きく乖離した時は緩やかなトレンド(平均線側)に戻ろうとする動きがあったり、
複数の移動平均線を利用することにより、トレンドやトレンド転換点を予測することができます。

ゴールデンクロス

買いのシグナルとして最も有名なサインです。
2つの移動平均線を使い、長期線のラインを下から突き上げるように短期線が貫いた時に長期にわたって相場が上昇していく形になるといわれています。
FXの教科書的な本ではどこでも紹介される買いのシグナルです。

2つの移動平均線を使い、長期線のラインを下から突き上げるように短期線が貫いたゴールデンクロス

最近あるかなと調べて見たのですが、すぐに見つかりました。
2015年の10月の半ばあたりで、教科書通りに20日の長期平均線を5日平均線が下から上に突き抜けて約一か月にわたり上昇相場でした。。

もちろんゴールデンクロスがあったからって必ずしも上昇するといったものではないですが、、一つの買いのシグナルとして覚えていても損はなさそうですね。。

また、ゴールデンクロスの逆にデッドクロスという短期戦が上から下に突き抜ける売りのシグナルもあります。

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