エリートニートのFXブログ

「100日目で死んだワニくん」から見える夜明け。

巷で話題になっている「100日目で死んだワニくん」。
100日目の当日に読者のワニくんの死の余韻を感じさせる間も与えずに書籍化、映画化、大量グッズの販売、テーマ曲の決定など、商売っ気丸出しの矢継早のニュース、そしてどうやら裏側で電通が暗躍していたことも発覚してtwitter民の炎上騒動となっています。

「100日目で死んだワニくん」は死をテーマにした作品である

ニートの私は幸運にも、投稿の初期にチェックすることができ、どんな内容かと何日かチェックしたのですが、どうでもいい日常が描かれる「ワニくんの日常」に100日後に死ぬコンセプトあり気の作品だと思いました。
しかしながら、ワニ君のかわいらしさ、素朴な絵柄はよく、最後だけは見届けたいと思いブックマークしていました。

「死」を意識することにより、何気ない一日が違った目線で見える。愛おしく思える。
これは、感じ方の強度は違えど、万人が体感できる感覚です。

怒った人はどんな人達か?

悲しいかな、怒っている人達は「100日目で死んだワニくん」を毎日楽しんでいた人達ですね。
正直、4コマ漫画なので深い味わいやストーリー性があるわけではないが、淡々と過ぎる何気ない日常を共時性をもってフォローしていた人だと思う。

そういう人達にとって、死んだあとにすぐYOUTUBEでいきものがかりの歌へのリンクが表示されて眩暈起こしそうになる気持ちもわかる。

正直、私も100日目の当日にコロナウィルスのニュースの後に「100日目で死んだワニくん」の紹介が流れた時は、ええ、、そんなブームなの?と違和感を感じた。

そして例の怒涛のような商売っ気丸出しの流れでの炎上という形でしたね。

この作品は2つの点で素晴らしい

この作品は昨年の12月中旬からはじまり3月20日にフィニッシュしたわけだが、奇しくもコロナウィルスのような未曾有の大事件で再び表面化したマスメディアの信頼性、コントロール性に対する抵抗感と、この炎上がシンクロしている点。

「死や喪失」をアイディアの中心に置いた観念が最重要な作品という 1つのスタイルを作った点
※この作品以降 クリエイターはこのコンセプトのみで作品を作るとマネと言われるのでできなくなった点

この二つの部分で、すごくよかったんじゃないかと思いました。
こう考えると炎上含め、あらかじめ用意された避けて通れない1つの流れのような気がします。

批判するのは筋違い

また、作者さんを批判するだけの人達に言いたいのですが、クリエイターの作った作品&売り方で怒ったりするのは筋違いと言えると思います。
誰も読んでくれとはいっていませんので、勝手に投稿したものを自分の思い入れをもって大切にするのは自由ですが、どう売ろうが、ワニくんが生き返ろうが、すべてクリエイター次第です。

大切なのは、あなたの心にワニくんがいるかなのです。

P.S. 私の中でもう「グラップラー刃牙」は連載終了しています。