忌野清志郎の良さがやっとわかった。
仲がよかった高校の友達は、忌野清志郎のファンだった…。
忌野清志郎を「清志郎」と呼ぶぐらいのファンだった。
当時、洋楽が大好きだった自分にとって、なんだかお化粧をした声が裏返るような素っ頓狂な歌い方のロックおじさんのどこがかっこいいのか全然わからなかった。
もちろん友人もどこがどういいのかをちゃんと説明してくれなかったし、できなかったのかと思う。
高校を卒業して20年ぐらいたってやっと良さがわかったので記録しときたい。
忌野清志郎が求めていたものは?
まずは爆笑問題のラジオに出演した時の「トランジスタ・ラジオ」を聞いてほしい。
冒頭の部分。
ゥーン 授業をサボって~イェエ~
の「イェエ~」を忌野清志郎さんにマネて、歌ってみてください。
こんな風に恥ずかし気もなく「イェエ~」って言えますか? 大人になってから言えなくなってませんか?
趣味でギターを弾くので、この曲を原曲のような歌い方で歌おうと練習しました。
しかしながら、こういった心を丸出しのような歌い方ができないのです。
おそらく、多くの人が声マネはできても、この歌と真っすぐに向き合って、清志郎さんのように歌える人間はほどんどいないと思う。
歌をうまく歌うことよりも、もっと大事な感情がある そこに集中していたように感じます。
彼の歌声からは、打算や飾りのない、楽しんでいる心を感じました。
そのバイブスを伝えるために、自分のいろんな殻を何枚も脱ぎ捨てたんじゃないかと思います。
※逆にお化粧をしてるのはどういう意味があるのか知りたいですが、、
そう考えると今の音楽は、着飾ったりダンスするなどビジュアル重視だったり、ラッパーのように威圧感や声色を変えたりする 見せ方にこだわって深みを感じるものが少なくなっているような気がします。
目的が、かっこよく見られたい、すごいと思われたいになっているようです。
…当然、音楽の感動はそこには生まれにくいです。
彼の音楽は、楽しい気持ちを伝える、自分の感動をだれかにおすそ分けするような音楽だったのではないでしょうか、、