「バカと無知」読んだ感想
岡田斗司夫のYOUTUBEチャンネルで推していた本、橘玲(たちばなあきら)の「バカと無知」を読んでみた。
作品は累計50万部越えのベストセラー作品。AMAZONでも高評価の新書である。
科学的な実証データを元に人間がもっている(あまりよろしくない)本来の習性や傾向を明らかにしていく内容で、終始客観的でクールな印象の作品だった。
作品のキーワードは「自尊心」であると思う。
誰もが自尊心を得るために行動している。外部的なお金や名声、ムラ社会でのポジショニングなど人間の原動力には大きく自尊心が影響していることがわかった。
将来的には自尊心を手軽に得る、お金を払って満たせるようなサービスが生まれる気がした。
ひとつ面白かったのは「ほめて伸ばす」という教育方針は意味がないばかりか有害である可能性がある(p125)という内容で、さきに教授に「君は本来優秀なんだ」と褒められた後にテストをすると何もしなかった例と比べ成績が落ちる結果がでたとのこと。
これは褒められた(報酬を先にもらう)と自尊心は高まり、努力を怠る結果になったと分析されている。
外からの安易な報酬(甘やかし)は、自分から自尊心を求めて行動しない人間になってしまう可能性があるのかもしれない。
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とすごく勉強になりましたが、ちょっといけ好かないのが作者のTwitter(X)のアイコン。
とても洒落ってて今風なのである。
文章の語り口からも感じる聡明さ、客観性が人よりもあり重宝されるタイプの人間だと思う。
彼の文章を読んでよかったと思う人間の多くは俺みたいな、情報弱者や社会通念に疎い人間なんだろうなぁ~
ズズチ、ズンズンチ