トレンド転換、勢いを予想するのに適した指標 DMIとは?
すでにテクニカル分析として移動平均線やボリンジャーバンドなどを紹介してきましたが、今回はDMIというトレンドに特化した指標です。
FXでは数多くの分析方法があり初心者にとっては 「いろいろありすぎて覚えきれない、テンションが下がる」かと思いますが、自分にあいそうなものを2つぐらい習得して掘り下げていけば十分に戦えます。
このDMIはトレンドの勢いや転換点を探るのにとてもわかりやすくて、使い勝手がよい分析法だと思います。
DMIとは?
「Directional Movement Index」の頭文字で、日本語では「方向性指数」といわれます。
3本のラインよりトレンドの強弱、転換点などを予測することができる分析指標です。
以前紹介したゴールデンクロスのようにDMIの指標がクロスした時にトレンドが発生する確率が高く注目されています。
それでは3本のラインの説明です。
DMIを構成する3本のライン
+DI
相場の上昇の勢い、強さを示す。
当日の高値-前日の高値
-DI
相場の下落の勢い、強さを示す。
前日の安値-当日の安値
ADX
トレンドの勢いを表す指標。
ADXが下落傾向または、横ばいであるとトレンドは起きにくい
最近(2015年12月)のDMI見てみましょう
+DIと-DIは買いと売りの勢力なので、基本的に鏡のような動きをします。注目すべきはクロスした後にトレンドが発生しているところですね。。。
また、DMIはトレンド分析に特化した指標なのでレンジ(持ち合い)の状態では頻繁にクロスしてしまうなど、、あまり役にたたない面があることもおさえておいてください。
ADXはトレンドが起きる勢いを示す指標として注目されており、DMIのADXだけ参照して利益確定の頃合いやどのくらいの波がくるかを予測している人もいます。
ADXが60付近の時は、トレンドが終焉に近づいていることを示します。