相場にはパターンがあった…。ライン(補助線)を引いて相場の流れをつかもう
いつも不規則に変動する相場にもある一定のパターンがあります。それは相場にライン(補助線)を引くことで見えてきます。今回はこの補助線について解説します。
サポートラインとレジスタンスライン
図のようにある一定のレンジ幅で値が推移することがよくあります。この時に引けるラインのことをサポートラインとレジスタンスラインと呼びます。
この補助線は自動で引いてくれるツールもありますが、基本的には自分の判断で引けそうな部分を見つけて、トレンドや相場の流れを把握するための手段となります。
サポートライン
下値支持線ともいいます。相場がある程度のところまで下がるとまるで下で支えるような力が働く値に引けるラインです。
レジスタンスライン
相場が上昇していくとある程度の所で上昇を止めるような力が働く値に引けるラインです。上値支持線ともいいます。
なぜこんな力が働くかというと、投資家が直近の最安値、最高値を意識して売買をしているからなんです。
「直近ではここまで値を下げたから、このへんで売ろう…」とか「この値までいったら戻ってきそうだから利益確定しよう」など、判断基準として使われることが多いので、ますます重要になってくるんですね。。
また、興味深いことに、レジスタンスラインを超えてブレイクアウトした時は、レジスタンスラインは下支えの基準となる(サポートライン)の役割をすることが多く、ラインの持つ意味合いが逆転する特徴があります。
トレンドラインとブレイクアウト
前回解説した「トレンド」が起きている時に引けるラインのことです。
上昇トレンドの時はローソク足の安値、下降トレンドの時は高値が使われることが多いです。
またこの時に引かれたトレンドラインを超えた値動きをした時にブレイクアウトが起きるといわれていて、トレーダーが最も重要視している部分になります。
参照:©2015 TradingView
これは直近のドル円相場(2015年12月3日深夜5分足)の値動きです。上昇トレンドがあり、安値を何点か繋いだトレンドラインを引くことができます。そしてそのトレンドラインを超えた値動きが起きた時にブレイクアウトがおき、トレンドの転換点となって、下降するトレンドが生まれました。。
ブレイクアウトが起きた時は、今までの流れとは違う流れになりやすいというもので「必ずこうなる」というものではありませんが、トレーダーが今後の値動きを予測する際にもっとも注目しているところであるのは間違いありません。
FX会社が提供しているいろいろな指標はこのブレイクアウト(転換点)を見つけるためのツールといってもいいと思います。
値動きの変化の兆しを敏感にキャッチした人間が利益を得ることができるんですね。。